タバコが吸いたくなる仕組み
あなたは、なぜ、タバコを吸っていたのでしょうか。ストレスが解消するから?ほっとするから?イライラが消えるから?なんとなく習慣だから?あなたがタバコを吸っていた理由をちょっと考えてみて下さい。・・・
では、あなたがこれまで長年タバコを毎日吸い続けてきた本当の理由をお教えします。タバコが止められないのはニコチンのせいだということは知っている人も多いかもしれませんね。気持ちを落ち着かせるホルモンを調節するアセチルコリンというものがありますが、ニコチンはアセチルコリンよりも強力なため、喫煙を続けていると気持ちの調節をニコチンにまかせるようになり、アセチルコリンがうまく出なくなってしまいます。そのためニコチンの効き目が切れるたびに気持ちが落ち着かなくなるのです。これは「ニコチン依存症」という病気です。残念ながらニコチンの効き目は30~60分で切れますので、そのたびに吸いたくなってしまいます。
タバコを吸うとニコチン切れのイライラは消えますが、ニコチン切れのイライラは、ほかのイライラと全く区別がつきません。そのため、「タバコを吸うとイライラが消える=タバコはストレス解消になる」と誰もが勘違いします。そしていつの間にか、喫煙のメリットと誤解してしまうのです。
考えてみて下さい。目覚めの一服、食後の一服、休憩時間の一服、会議の合間の一服、寝る前に一服・・・ちょうどニコチンが切れる時間だったのではないでしょうか。タバコを吸う限り、60分後に確実にイライラが起き、そのイライラはタバコを吸う以外には解消できないのです。タバコは最初からそのように仕組まれた商品です。
でも、ニコチンに奪われていた気持ちの調節能力は、あなたにもともと備わっていたものです。眠っているだけのその能力を引き出せば、もう、吸いたくなくなります。現実にそうやって気持ちの調節能力を回復した人たち「禁煙成功者」がたくさんいるでしょう?その能力はタバコを吸わなければ誰にでも、必ず、よみがえります。大丈夫です。それはあなたの明日の姿なのです。
試しに、やってみませんか?
監修:山岡雅顕先生
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