喫煙と女性不妊

イギリスの調査では、避妊を中止してから5年以上妊娠のない比率が、非喫煙女性では5.4%なのに対し、喫煙女性では10.7%(2.0倍)という結果でした。 アメリカの調査では、避妊を中止してから1年以上妊娠のない確率が、非喫煙女性に比べて喫煙女性は3.4倍になりました。 喫煙すると、卵管末端で卵子をとらえる能力が低下し、卵巣の排卵機能が低下し、体外受精の際にも喫煙女性から採取された卵は非喫煙女性から採取された卵より受精率が低く、さらに喫煙による子宮内膜血流低下から子宮性不妊症も発生し、着床しにくいことが報告されています。 妊産婦死亡率も喫煙と関係があり、1万人当たりの妊産婦死亡の発生率は妊娠に気づいて禁煙した喫煙者で1.47倍、喫煙継続者で2.30倍になります。 妊婦の喫煙と流産の関係については1日20本以上の喫煙によって流産リスクが1.7倍になるなどの報告があります。また、胎児期に母親の喫煙に暴露された女性は、将来成人してからの不妊症発生率が高いという報告もあります。

監修:山岡雅顕先生

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